「夕方の三十分」を読む。

待つことは…… と書いて、形容詞が見つからない。つらい、長い、しんどい、そのどれでもあるようでどれでもないような、たのしさもむろん、しかしいちばん近いのは、たぶん惧れ、をめぐるものであり、しかしその惧れの持続については身体の知恵によって見事に…

誕生日が待ち遠しい!(どころではない)

7ヶ月半ぶり! にブログ更新します。長いです。 どうせまたすぐ途切れる、と思われるかもしれませんが、可能な限り週1以上のペースで続けたいと思います。 10月ともなると、ずいぶん日が短くなったことを実感する時間がいたるところにある。その日もそうだっ…

昭和40年代のグッド・ナイト・ベイビー

きょう、6月28日は母の命日でした。写真の隣にちょっと花を飾って、手を合わせて。 亡くなったのは4年前ですが、その頃はよく、深夜に病室でワールドカップを観ていました。病室だから小さなテレビしかないんだけど、音が漏れないようにイヤホン差し込んで、…

いしはら食堂に毎日通いたい。

おかしな天気が続くし、サッカー日本代表はメタボロだし、仕事はかなり忙しくなってくるしで、なにかと鬱屈した感じになりそうですが…… いやー、きょうは良いところに行きました。 三鷹にね、いしはら食堂という定食屋さんがあります。地元では有名なお店で…

デュオの時代が来る(ような気がする)

詳細は書けないのですけど、きょうは都内某所で、レコードシングル盤を聴いて楽しむ会がありました。それも、50年以上も前に作られたモノラルのステレオで。これが実にイイ音なのです。よく、「CDを聴いても脳からα波は出ないが、アナログレコードなら出る」…

桜桃忌にフォスフォレッセンス。

8日も開いてしまいました。 6月19日は太宰治の命日、つまり、桜桃忌でした。三鷹に越してから、図書館とか、あるいは駅前の啓文堂書店とか、当たり前のように太宰コーナーがあり、またいつかまとめて太宰を読む機会を持ちたい、と思っていました。 三鷹駅と…

6月は野ばらの月

かねてから、そこらじゅういちめんのバラ、という風景の中に身をおいてみたいものだと思っています。花を見て「あ、○○だ」とすぐに名前を言える種類というか数というか、それは人よりずっと少ないはずですが、それでも「いいなあ」と感じることはよくありま…

義夫と義男

下北沢の書店B&Bで行われた片岡義男さんのトークに何度か行きましたが、その中である時、片岡さんが貴重な音源と映像を披露されていた時がありました。それは歌手の田端義夫が歌っているモノクロの映像で、残念ながらタイトルを失念していて、Youtubeをあた…

1円も使わない日

ずーーーっと降ってますねえ。根気のいい雨です。しかもきょうはちょっと、寒かったんじゃないですか? 週明けの火曜日に急なインタビュー仕事が入り、きょうはその本をずっと読んでいました。ぼくは本を読むのは遅いほうだと思うけれど、午前中から読み始め…

雨の日のバスは……

いやはや、すごい雨が降っています。いよいよ入梅。きょう1日でも「もういいんじゃねえの?」ってくらい降っています。降り込められて籠もっている感覚は嫌いじゃないですが、出かけるのはねえ。きょうはしたたか濡れました。 三鷹に越してからバスによく乗…

モノラルで「天気雨」

「遠くへ行きたい」という長寿番組があって、もう44年くらい続いているみたいですが、先日、都内某所で、若き日のユーミンが出演した貴重な映像を観ました。きょうになって調べてみたところによるとオンエアされたのは1976年6月13日で、ユーミンは当時22歳。…

下品な味の旨さ。

ロクに料理ができないので、いわゆる料理エッセイの類はあまり読んでこなかったのですが、そのタイトルからして「おもしろそうだなあ」と思い、読んでみて(まだ途中ですが)期待以上に面白い『マスタードをお取りねがえますか?』(西川治著、河出文庫)と…

三鷹から再開

思うところあって、この日誌を再開することにしました。 最後に書いたのがなんと…… 2013年7月16日(笑)。これではもう、止めたのと一緒ですね。 これからは短くてもいいからなるべくマメに(これも以前、2回ほど同じ事を書き、実現しませんでした)行きたい…

BOOKDAY とやま のこと(後半)

またまたどーんと間隔が空いてしまいました。 なので、長ーいのを載せようかと。 「高円寺電子書林」というメルマガに載せたヤツです。登録されていない方は読んでいないと思うので、もしよかったら。 ほんと長いので、おヒマな時に。 ツキイチジャーナル 7…

「BOOKDAYとやま」のこと。

6月28日。今年も母の命日が暮れて行きました。 23日(日)、富山市で開催されたブックイベント「BOOKDAYとやま」に行ってきました。富山県で初めて行われる一箱古本市に加えて、トークイベントを、という趣向の催しで、このトークのゲストとしてお招きいただ…

大阪飛ばして神戸、京都

先週末は神戸と京都に行ってきました。どっちも取材です。神戸はパン屋さん。京都は精神科医。いやはや、ライターの仕事っておもしろい。不思議。疲れる。 神戸は須磨区というところ。けっこう西のほうですね。須磨・明石の、あの須磨ですよ。神戸全体がそう…

6月は西へ北へ

降りませんねー、雨。パラパラッと来ても1時間も持たず。水不足とか、だいじょうぶでしょうか。 6月はこれから、わりと移動が多くなりそうです。と、いっても、自分としては、ですが。毎月あちこち飛び回っている人から見たら、微々たる距離ですね。14日(金…

お知らせ、2つ。

梅雨入りしたわりに雨降らないですねー。 「BRUTUS」で「古本屋好き。」が出まして、話題になっています。古本ではなく古本屋の特集にしたところがソソりますね。友人、知人の多くの人が買っている様子。むろん、ぼくも。 北條さんは書いてないの? と、何回…

なんたって山田太一

東京蚤の市に行きましたよー なんてことを書こうと思っていたらまたたく間に日々はピューッと過ぎてしまい…… なんですって、もう梅雨入りってホント? まだ5月よ。今年はサクラも入梅も早いすなー。 河出の「文藝」別冊(KAWADE夢ムック)で「総特集 山田太…

あじさいの絵を買う。

夏ですね。夏が来ました。来てしまいました。 このところ、今日まで、とか、明日まで、といった火急的仕事がなく、ちょっとノンビリしています。というか、ダラけているというべきか。 21日は目白のブックギャラリーポポタムさんで、武藤良子さんの個展「虫…

みちくさ市へのご来店、ありがとうございました。

19日(日)は、みちくさ市でした。雨降らないどころか実に上天気で、ラッキー。しかも、終わった頃になってちょっとパラパラ降ってきたりして、ますますラッキー。でありました。 ぼくは52冊持っていって、売れたのが30冊。1万4千円くらい。『わたしのブック…

明日19日(日)、みちくさ市に出店します。

ひゃー、20日も更新してなかった! ゴールデンウィークもとっくに終わり、母の三回忌も済み…… あとオレ、何してたのかね? 時の流れは怖ろしい。 まあもちろんいろいろ動き出そうとしていることや、動かそうとしていることもあり、いろいろな人に会ったりし…

ぼくは覚えている、はじめて煙草を吸った日のことを。

ゴールデンウィークに入りましたね。まずまずの上天気でよい感じではないでしょうか。 27日は不忍の一箱古本市へ。古書ほうろうさんで地図をもらい、さてどこから回ろうかな、と思っていたら、バッタリ岡崎さんと遭遇。「今から?」「今からです」ということ…

鬼子母神通り「みちくさ市」に出店します。

きょうはちょっとお知らせ。ツイッターなどでも書いたのですが、5月19日(日)、東京・雑司ヶ谷の鬼子母神通りで開催される「みちくさ市」に出店します。古本と一緒に『わたしのブックストア』も販売しますので、時間ある方はぜひ、いらしてください。 詳細…

ソバカスのある少女

2日続けて書いてみます。偉いぞ、オレ! さいきん、ソバカスって言葉を聞かないような気が、ふとしました。そんなことないですかね。ぼくが疎いだけですかね。あと、ソバカスのある人ってのもなかなかいないような。ま、もともとあれは白人に多い現象なのだ…

寒すぎる週末

うー、寒い。寒がりな人間にとっては、一度温かくなってからの、またまた寒さへ逆戻りってのはかなり堪えます。昨日きょうの寒さはあんまりな寒さです。しかも雨だし。 先日人から借りたアンナ・カヴァン『氷』を読んでいます。こんな絶望的な物語がどうして…

母親はいかにして息子の写真を撮るか?

ゴールデンウィークが近づいてきたから、というわけでもないのでしょうが、このところ気になる本がいろいろ出ています。 『アップダイクと私』はむろんジョン・アップダイクの本で、サブタイトルには「アップダイク・エッセイ傑作選」とあります。まだ数ペー…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

村上春樹の新作を読みました。「あ、いま読んでる」「これから読もうと思ってる」という方は、以下はお読みにならないほうがいいかも。って、たいしたことは書きませんが。 まあこれ、失敗作だと思います。とにかく、読んでいるあいだずっと、村上春樹だなあ…

時にはデタラメなダンスを。

気温がだいぶ上がってきましたけども、日が暮れるとそれもぐっと下がって、昼夜の温度差がわりと激しいですね。そのせいか、風邪っぽくてアタマ痛いです。 またまた部屋の中の本が収集つかなくなってきたので、久しぶりにどこかに出そうかなー、などと考えて…

雨の週末もまた良し。

東日本も西日本も、きょうは巨大な雨雲に覆われています。予報では「台風並み」とありましたが、幸い、風はさほど強くないような。しかし東京・町田では、人が流されてしまったという報道もあり、どんな時にも野外で業務にあたらなくてはならない人がいるの…