桜桃忌にフォスフォレッセンス。


8日も開いてしまいました。


6月19日は太宰治の命日、つまり、桜桃忌でした。三鷹に越してから、図書館とか、あるいは駅前の啓文堂書店とか、当たり前のように太宰コーナーがあり、またいつかまとめて太宰を読む機会を持ちたい、と思っていました。


三鷹駅と自宅のちょうど中間くらいに八幡様があって、その中に太宰の墓のある禅林寺もあります。毎年、テレビや新聞でおおぜいの太宰ファンが墓前に訪れる様子が報道されている、あの場所です。ちょっと行ってみようかな、という気持ちが動いたものの、初の禅林寺詣でが桜桃忌というのもできすぎというかやりすぎのような気がして、それに人もたくさんいることでしょうからそっちに行くのは止めにして、もっと近所に目的地を変えました。


それが、フォスフォレッセンス。


ご存知の方も多いでしょうが、太宰にほれ込んだ店主が営んでいる古本カフェで、太宰ファンのあいだではとても有名な店ですね。実はここがわが家から最も近い古本屋で、徒歩わずか2分、であります。


18時から太宰関連のイベントを控えているらしく、17時20分ごろに店に入ったときにはややあわただしい雰囲気でした。飲み物と桜桃のチーズケーキ(!)というのを注文し、あと、さくらんぼのサービス付き。記念(と、いうのもなんですが)に新潮文庫の『きりぎりす』と、あと横山貞子(アイザック・ディネーセンの翻訳で知られるあの方)の『日用品としての芸術』は最近あまり見ないような気もするのでこれを買って、まあ、そんなゆるい、プチ桜桃忌、でした。


あと6時間でギリシャ戦ですね。さ、寝なくちゃ。起きられるかなあ。