「一人古本市」は畳の匂い。

いきなり、カーッと、真夏になりましたなあ。それでも関東地方は、まだ梅雨明けしてないんですよね? 先が思いやられるなあ。


世間でいうところの3連休は、岡崎武志さんの「一人古本市」のお手伝いなどをしていました。開催日前日は、ご自宅から本を運び出し、クルマで会場である国立の「GALLELY BIBRIO」まで運び、そこで値付けをし、正方形の木の箱を積み上げたり、段ボール箱を切って作った即席の本棚に、約3千冊の本を並べました。


いやしかし、3千冊外に出しても、岡崎さんの書庫、ぜんっぜん減ってなかったですねえ。たぶん全体の2%くらいしか減らせなかったんじゃないでしょうか(笑)。とにかく、エラいことになってました。


前日の準備作業は男5人で取り組んだせいか、4時間半ほどの作業でスムーズに終了。で、あれですよ、この日に学んだことの中でいちばんの収穫は、段ボールの中では、ペットボトル収納用の段ボールが断然丈夫にできてる、という事実です。これから引越しなどされる方、本の収納にはペットボトル用の段ボールがイイですよ。


初日は午前中からクークーさんやノンちゃん、そして当日初めてお目にかかったMさんらと交代しながら、帳場のお手伝い。この日は3日間でいちばんたくさんの人が集まり(トークショーがあったから当然ですね)、打ち上げも20人以上が参加して、にぎやかな夕べになりました。


具体的なお名前を挙げるのは控えますが、作家、翻訳家等々、様々な著述家の方も見えて、なんかこう、「郊外の文教都市・国立」の香りがしました。


香り、といえばもっと大事なのが、畳! 「GALLELY BIBRIO」は、オーナーの十松さんがもともと住んでいて、その後、人に貸していたという「民家」なので、畳敷きなのです。ガラスや戸なども昭和30年代、40年代のものが今でも使われていて、休憩時間などは畳の上に足を存分に伸ばして(控え室もちゃんとあるのです)、のんびり・ぼんやりすることができました。


3日間終わった後、十松さんが「祭りの後のさびしさをかみしめています」と書かれていましたが、それはそのとおりであるとしても(よくわかります)、それだけ盛況だったという証拠ではないでしょうか。『ノルウェイの森』には「多くの祭(フエト)のために」というエピグラフがあり、ちょっと強引ですが、それを連想してしまいました。


それにしても、畳。いいなー。実家にも妹の家に畳はあるけれど、うーん、今度引っ越すなら、和室かなあ。


ともあれ、関係者の皆さま、おつかれさまでした。いろいろな人と話せたのもとてもよかったです。絵も買えたし。





もうすぐロンドンオリンピックだってんで、佐野元春の「元春レイディオ・ショー」ではこのところずっと「ブリティッシュ・ロック特集」をやっていて、きょうは90年代のブリティッシュ・ポップでした。オアシスとかブラーとか、ストーン・ローセズとか、シャーラタンズとか、10曲ほどかかって、「そろそろ来るかなー」と思ったんだけど、とうとう来ませんでしたね、ぼくの好きだったバンドは。


The La'sの「Timeless Melody」です。あっという間に消えてしまったバンドだけど、根強い人気がありました。この、垢抜けない感じがとても好きなのです。