Au revoir Kyoto. vol.1

京都に行ってきました。朝晩の冷え込みも心配したほどではなく、よい天気に恵まれた3日間(最終日はやや雨)でした。


今回は、知恩寺の古本まつりのタイミングに合わせたカタチではあるものの、それは目的のほんの一部で、むしろあの人この人、さまざまな人に会うことのほうが優先度の高い京都行きでした。


普通の人が普通にすることを、ぜんぜん普通にできない、ということが、残念ながら普通に起こるのが自分の日常で、まずいきなり、行きの新幹線で切符を失くします。え? 車両に乗る瞬間まで手に持っていたのに、なんでそれが無いの? あらゆるポケット、荷物の中を探してもまったく見当たらず、ああ、ゼツボー。検札に来た車掌さんに「落としたみたいなんです」というと、「乗ってから落とされました? 探してみますね」とのこと。でもまあ、見つからないだろうし、払わされるんだろうな、と思っていたら……


もうね、ひどいですよ。あんまりだ。いや、自分が、ですけど。きっともうダメだと思い、開き直って、駅の売店で買ったサンドイッチを食べ終え、箱を片付けて前の座席の後ろのアミのところに入れようとしてひょいと持ち上げたら…… サンドイッチのパッケージの下から切符が出てきました! 席に着いたらまずテーブル出して、見えるところに切符置いておこうと思い、テーブルに乗せたのでしょうね。そこまでは良かった。でも、それで安心して平気でその上にサンドイッチ乗せちゃうのが自分。で、「あれ? 切符が無いよ」とパニックになる。ほんとにひどい。


でもね、こういうこと書いて同情してくれる人ってあんまりいなくて、「ああ、あの人ってそういう人だよね」と思われるほうが圧倒的に多いの。ほんとだよ。「方向音痴だよね」って言われる時もそう。だいたい「周りにいる人が迷惑でしょ」って目線だもん。


いや、なんか話がおかしなことに。逆ギレはやめよう(笑)。そうです、悪いのは自分です。こんな自分を自分で愛さなきゃ、他の誰も愛してはくれまいよ。


だからね、2日目の宿は、詳しくは書けないんですが、ある方のご好意で、そこの離れの一軒家に泊まらせていただいたんですけど(贅沢でしょ!)、そこがまた夜になるととっても暗くて、あらかじめクルマで道を2回通って教えてもらっていたにもかかわらず、夜の10時過ぎに1人で戻ってきた時にやっぱりわからなくなって、2回も電話して、けっきょく近所まで様子見に出てきてもらって……なんて出来事については、もうこれ以上書けません。もちろん、鍵はもらっているけれども、「もう寝てたらどうしよう」と思ったら電話できなくて、でも自力ではとても真っ暗の道を(けっこう山のほうなんだよね)辿り着けそうも無くて、「最悪、白川通りのマクドナルドで夜を明かそう」とチラッと考えたことなんかも、あーもー、思い出したくない。




えー、ここまででけっこう長くなっちゃったなあ。明日また続き書くことにして、京都のお話は小出しに。


まずは、今回はたくさんの方々に(お名前は差し控えます)ほんとうにお世話になったことについて、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。一人じゃできないこと、行けないところ、たくさん、でした。


知恩寺の古本まつりより記憶に残った「町家古本はんのき」(http://hannoki.obunko.com/)でかかっていたAu Revoir Simone。
「あれ? なんか聴いたことある音」と思ってお店の方にうかがったら、アルバムのジャケットを見せてくださいました。「はんのき」さんでは3冊購入。とてもイイお店です。